毎年3月に提出期限がくる個人の確定申告書。
その確定申告書に押印がいらなくなりそうです。
今、日本では無駄な押印作業を無くそう
という流れになっています。
電子化が進んでいるというのもありますが、
コロナ下で、ハンコを押すためだけの
出社を無くしたい!という昨今の要望も
後押しになっていると思います。
私も税理士としてお客様に数多くの
押印をしていただきました。
正直、無駄だなあと思うことも
たくさんありました。
私自身もたくさんハンコを
押してきました。
確定申告書を紙で提出するとき
家を借りるとき
お金を借りるとき
結婚するとき
確かに無駄かもしれません。
でも、ひとつだけ惜しいなと思うのは、
ハンコを押すときの
「やるぞ!」
「ここから新しいステージの始まりだ!」
「緊張するけど・・・えいや!」
という
『決意表明』
あの感覚が段々無くなっていくのか、
ということです。
あのハンコを押す感触や
あの赤いインクで型取られた
きれいな円のビジュアルなどが
さらに未来へのイメージを強固にし
行動を加速してくれていた気がします。
たかが印鑑。
めんどうな事務が無くなるほうが有益だ。
確かにそうだと思います。
ハンコだけではありません。
インターネットバンキングで
ボタン一つで支払い完了!
とかもそうです。
あれ?もう終わったの?
というくらいあっけなく契約が
成立したりします。
100万円の束を直接相手に手渡していた
昔のひとたちは、どんな気持ちで札束を
手離していたのでしょうか。
世の中どんどん便利になっていきます。
なので、私たちは
世の中が便利になっていけばいくほど
きちんとセルフでしっかりとした
『決意』
のイメージづくりをしていかなければ
ならないのだと思います。